基本的な飼育方法(成虫編)
では、まず基本的なことから説明しようと思います。
飼育に最低限必要なモノは以下の通りです。↓
・親ムシ(一般に「親ムシ」というのは成虫で、大体がツガイに対して使われることが多いようです)
・飼育ケース(あとで簡単に説明します)
・エサ(昆虫ゼリー)
・マット(寝床になります)
・止まり木(ムシが転んだ時に起き上がるのを助けます)
・霧吹き(飼育環境の湿度の面で重宝します)
といったところでしょうか。これらに加えて、後で詳しく書きますが、産卵させるには以下のモノが必要になることが多いです。
・産卵木(ここに産卵します)
・高たんぱく(栄養)ゼリー(♀が産卵するのに必要な体力をつけます)
飼育ケースについて
飼育ケースは飼育する成虫に応じてサイズを選ぶ必要があります。
サイズの大きいクワガタに対して小さいケースを使うのは曙がLDKのちっちゃい家に住むようなものです。
コレではさすがの曙も元気がなくなってしまいます。
冗談はさておき、ケース選びの目安を下に記しておきます↓
サイズ | ケースの大きさ |
---|---|
♀ | ミニケース〜小ケース |
♂ 〜60mm | 小ケース以上 |
♂ 61mm〜100mm | 中ケース以上 |
♂ 100mm〜 、 オオカブト | 大ケース |
まぁ、あくまで目安ですが、なるべく前述した狭い空間で大型のムシを飼うような行為は止めてあげてください。観ていてかわいそうなのはいやですよね?
では、早速セットに入りましょう。
マットを飼育ケースに3〜5cm敷きます。その上に昆虫ゼリー、止まり木をセットし、霧吹きでマットの水分を調整してください。目安はマットを軽く握ってお団子が出来るくらいとされています。
これからの管理で、マットへの保水はなるべくコレを目安に行ってください。マットに十分保水されていると、エサが切れてしまっても1週間以上は生きることが出来ます。ですが、エサが切れたことに気付いたら、すぐに新しいものに交換してやってください。
さて、コレで一通り準備が整いました。ココにクワガタを投入して育てるのですが・・・。必ず1匹づつ飼育してください。もし、♂♀ペアで、産卵目的で飼育する場合は後述する「産卵セット」を参照して、注意して飼育してください。
ここで、飼育するクワガタ、カブトムシの選び方ですが、種類によって飼育方法が異なります。ココで説明している方法は、ごく一般の一方法でしかないので、珍しい種類、特に外国産を飼育する時は、信用できる専門店の店員さんに聞いて飼育してください。
有名なクワガタ、カブトの飼育難易度は大体以下の通りです。
・初心者向き→オオクワガタ、ヒラタクワガタ、ノコギリクワガタ、パプアキンイロクワガタ、コクワガタ
国産カブトムシ、アトラスオオカブト
・中級者向き→フタマタクワガタ、シカクワガタ、ニジイロクワガタ、ミヤマクワガタ
ヘラクレスオオカブト、ネプチューンオオカブト、コーカサスオオカブト
・上級者向き→タランドゥスオオツヤクワガタ、オウゴンオニクワガタ、ツヤクワガタ
ソウカブト、シロカブト
なるべく、自分のレベルにあったものを飼育して、経験を積んでいってください。
成虫飼育の管理
成虫飼育の管理は、いたって簡単です。注意することは@水分に気をつけることAエサ切れに注意すること、です。
また、中級者向け以上になると、そのクワガタにあった飼育温度、というのがあり、それを満たさず飼育し続けると、最悪死んでしまうことがあります。中級者向け以上の種類を育てる場合には、お店の人にしっかりと聞いておきましょう。
飼育用品のセット